佐賀県の手漉き和紙は名尾和紙(なおわし)と呼ばれる。名尾手すき和紙の主な原料である梶の木を栽培から紙に仕上げるまで、全ての工程を佐賀県佐賀市名尾地区で生産する手すき和紙。
《名尾和紙の特徴》原料となる素材は「梶の木」の靭皮を使用している。全国各地の手漉き和紙の主原料は「楮(こうぞ)」の靭皮を使用、楮よりも繊維が長く絡みやすい、漉き上げた和紙は極めて薄く漉けて見えるがごとく感ずる。極薄手の和紙でも非常に丈夫であるのが特徴。
名尾和紙(なおわし)が判る「手すき和紙工房」
佐賀県の手漉き和紙:名尾和紙(なおわし)
事業所:名尾手すき和紙株式会社
事業主:代表取締役谷口祐次郎
〒840-0205 佐賀県佐賀市大和町大字名尾4756
■Business owner:CEO / Yujiro Taniguchi
■4756 Nao, Yamato-cho, Saga City, Saga Prefecture
[contact us]tel : 0952-63-0334
Email address : Click here
主な手漉き和紙製品
染め和紙、素材和紙、透かし和紙
名尾和紙を使用した製品
そのほかの製品など、名尾手漉き和紙オンラインショップで購入できます
手漉き和紙の紙漉き工房見学ができる
名尾手すき和紙では、工房での紙すきの様子を自由にご見学いただけます。ぜひお越しください。
開催日時
通年・土日祝日を除く平日の9:00〜17:00料金 / 無料
ご予約 / 不要
(原料の都合で平日でも紙すきを行っていない場合がございます。お越しの際は念の為、事前に0952-63-0334までお電話ください)
名尾和紙工房で手漉き和紙の体験ができる
紙すき体験:随時ワークショップを開催/通年(要予約)
実際に名尾手すき和紙で使用している原料(カジノキ、トロロアオイ)を使い、江戸時代と同じ方法で自分だけのオリジナルの紙をすく体験ができます。
準備などの都合上、10名様からの受付となりますので、個人の方はお誘い合わせの上お申込ください。詳しくは下記の電話番号までお問合せください。
開催日時
毎日9:00〜17:00受付人数
10名様以上所要時間
60分程度料金
お一人様2000円ご予約
0952-63-0334までお電話の上、ご予約ください。
名尾和紙の歴史
江戸時代、山に囲まれた名尾は耕地面積が少なく、そこで生活する農家は貧しい暮らしを余儀なくされていました。そうした状況を脱するべく、名尾村の庄屋であった納富由助が紙すきの技術を名尾に導入したことが、名尾和紙のはじまりとされています。
由助が和紙製造技術を導入したのは1690年(元禄3年)のこと。筑後溝口村(現・筑後市)で、当時製紙業の中心地であった越前今立郡五箇所村(現・福井県大野市)出身の僧侶・日源が製紙を行っていることを聞きつけた由助が日源のもとへ赴き、紙すきの技術を習得したのがきっかけでした。
紙すきに欠かすことのできない清流に恵まれ、原料となる梶(楮の原種)が多く自生していた名尾では、由助による技術の導入後、村をあげて紙づくりを開始。もとは冬から春にかけての農閑期の仕事としてはじめられた製紙業でしたが、丈夫な名尾和紙の評判は次第に高まり、藩政時代には国札(藩札)の紙や役所の用紙などを製造するまでに。
しかし、明治維新以降は機械化による大量生産の時代が到来したことで、製紙業は衰退していきます。昭和の初めには100軒ほどの家が和紙をつくっていたとされますが、徐々に減少。現在では「名尾手すき和紙」を掲げる谷口家一軒だけが、その歴史を紡ぎ続けています。
※引用元:名尾手漉き和紙公式サイト
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