埼玉県下における手漉き和紙「小川和紙(おがわわし)」の生産は、比企郡小川町と秩父郡東秩父村の地区で行われている。代表的な手漉き和紙「細川紙(ほそかわし)」は楮(こうぞ)100%の未晒し紙で、文庫紙、絵画などの修復用紙などに用いられている。
小川和紙が判る「紙すきの村」
小川町にある「紙すきの村」では、紙すきとはどのように行われているのか?工場の規模や紙すきの道具、紙すきの原料、生産工程、完成した製品などが見学できるようだ。
「和紙づくり」のようすなどの見学もできるようだ。一般個人の見学は日々の作業見学のため時によっては作業が休みの場合もあるようだ。見学所要時間はやく30分程度。
団体の工房見学(詳細別メニュー)、社会科見学、アーティスト・デザイナーさんの見学などは有料・予約が必要である。
詳細は「紙すきの村」工房・見学問い合わせ:0493-72-0436(電話・FAX共通)
紙すき体験と見学コース
一般団体・事前申し込み制で受け付けている、
費用は紙すき体験:基本料金\3,000- ・工房見学希望者:別途料金\2,000-
体験作品は個別料金設定があるようだ。
又、プロ(和紙製品創作作家・クリエーターなど)の方向けには、紙すきから製品完成までを1日のプログラムにて体験できる。
和紙づくりの体験が気軽にできる「埼玉伝統工芸会館」
埼玉伝統工芸会館
細川紙技術保持者である島野元彦さんの指導のもと、和紙をすき、ちぎり絵はがきづくりなどに挑戦すれば、家族のよい思い出となることでしょう。
和紙を1枚すくのにかかる時間は、1、2分程度。すいた和紙を乾かしながら、好きな絵柄を入れていきます。編集部が取材に訪れたときも、20組のご家族が和紙づくりを楽しんでおられましたが、短時間で気軽に貴重な体験ができるため、人気観光スポットになっているようです。【出典:Web be side】
東秩父村和紙の里 和紙工房
和紙工房では手漉き和紙の製造及び和紙漉体験ができる
詳しくはこちらへお問い合わせください。電話:0493(82)1468
所在地:〒355-0375 埼玉県秩父郡東秩父村大字御堂441
小川和紙のおもな製品紹介
細川紙、楮紙各種、染紙、漉き込み工芸紙
細川紙、賞状用紙、楮紙各種、桑チリ、茶チリ
小川和紙(おがわわし)の起源
武蔵国紙(むさしのくにがみ)の名は『図書寮解(ずしょりょうげ)』(774)にも記され、『延喜式』(924)には紙を貢ずる国44ヵ所の一つとされていることから、この地でも古くから紙が漉かれていたことがわかります。
もとは和歌山県の高野町細川で漉かれていたといわれる細川紙がこの地で漉かれるようになったのは、江戸時代、需要の増した細川紙の代替として江戸に近いこの地で同質の紙を漉かせ、その紙に細川の紙名をつけたというのが定説となっています。昭和53年に小川町・東秩父村の細川紙が重要無形文化財に総合指定され、現在も小川和紙の代表的存在です。細川紙は楮100%の未晒し紙で、伝統的な製法と製紙用具で漉いています。文庫紙、絵画などの修復用紙などに用いられています。【出典:全国手すき和紙連合会】
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