福島県の手漉き和紙は「上川崎和紙」が歴史も古く、脈々と受け継がれてきたものの、残念ながら廃業に次ぐ廃業が重なり、現在では手漉き和紙の抄紙する企業はなくなってしまったようだ。
しかし、若い力が上川崎和紙の伝統工芸を伝承しようと活躍中である。その名も「二本松市和紙伝承館」。
上川崎和紙(かみかわさきわし)の現在
二本松市和紙伝承館では1000年以上の歴史を持つといわれる、上川崎和紙の手漉き和紙としての伝統技法や紙質の特徴を活かした工芸品などを多くの人に伝えるべく広報活動とともに、種々の手漉き和紙体験コースも用意されている。
手漉き和紙の名称:上川崎和紙(かみかわさきわし)
当該地:福島県二本松市上川崎
[ Kamikawasaki, Nihonmatsu City, Fukushima Prefecture ]
主な原料:地元産の「楮(こうぞ」を使用。
おもな製品(一例)
筋紙:楮の表皮も一緒に煮た黒皮入りの和紙。
生紙:楮のみで漉いた丈夫な紙。障子紙に適した和紙
その他:筆記用和紙・賞状用紙ほか
手漉き和紙 上川崎和紙を作る伝統技法・工芸の和紙伝承館 特徴
和紙伝承館:お店からのアピール
和紙伝承館には、約20種類の和紙と約25種類の紙加工品(はがき・色紙・名刺など)、上川崎和紙で作られた約120種類の工芸品があります。和紙は伝承館で漉いており、工芸品は伝承館と地元の製作者が手づくりで作ってます。昔ながらの便箋など、手にとると素朴でなつかしい商品がいっぱいです。また楮100%で漉いた手漉き和紙から手軽に買えるお土産品まで、いろいろ揃ってます。さらに季節商品や新商品も随時作られてますので来る度に新しい発見ができて楽しめます。
手漉き和紙の抄紙風景 「二本松市和紙伝承館」
「上川崎和紙」手漉き和紙造り体験コーナー
手漉き和紙づくり体験の内容
短時間でできるものから本格的なものまで様々な体験ができます。
予約なしで気軽にできるはがき体験から、 小さなお子様も楽しめるカード作りもあります!■はがき(体験時間30分)
昔ながらの流し漉きの製法ではがきを1枚作ります。お好みで草花や切絵を漉き込めます。
■色紙(体験時間30分)
流し漉きの製法で色紙を1枚作ります。草花や切絵を漉き込めます。
■賞状(要予約/体験時間40分)
流し漉きの製法で賞状サイズを1枚作ります。
■いろいろカード(体験時間20分)
型の中に紙料を流し込みいろいろな形の紙を4枚作ります。着色もできます。
■うちわ漉き(体験時間20分)
竹のうちわの骨に紙料を流し込みうちわを作ります。草花や切絵を漉き込んだり着色もできます。
■かなあみオブジェ(要予約/体験時間40分)
かなあみの形を整えて紙料をかけ、草花で飾りつけます。ランプにすると癒しのオブジェになります。
そのほか、上川崎和紙を使ったオリジナル工芸品づくりが体験できる
和紙伝承館 営業時間:9:00~17:00
詳しくは「二本松市和紙伝承館」tel:0243-61-3200 へお尋ねください。
和紙伝承館・公式サイト
【URL:http://www.michinoeki-adachi.jp/shop_nobori/washi.html#page-top】
アクセス:
● 東北自動車道 二本松I.Cより約10km
● 東北自動車道 福島西I.Cより約16km
● 福島駅より お車で約20分
● 郡山駅より お車で約40分
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