茨城県常陸大宮市に伝わる伝統的な手漉き和紙「五介和紙(ごすけわし)」は、二代藩主・徳川光圀が命名したとも言われる「西ノ内紙」として知られています。この記事では、その深い歴史と「紙布」に代表される優れた技術、そして未来を伝える職人たちの想いを紐解きます。五介和紙の魅力に触れ、購入できる専門店「紙のさと」や、和紙の文化を体験できるスポットまで、幅広くご紹介します。
「西ノ内紙布」とは?五介和紙が誇る特殊な技術
「白石紙布」を伝承する人がいなくなったことから、紙布作家の桜井貞子氏が「西ノ内紙」での製作を依頼。20年の歳月をかけて完成させたのが、この「西ノ内紙布(にしのうちしふ)」です。

(左)西ノ内紙を縒って作られた糸・(右)西ノ内紙布の甚平
紙布を可能にする和紙
この紙布を作るには、特殊な和紙が不可欠です。桜井氏が「いい紙でないと、絶対に途中でダメになる」というように、楮100%で、一流の職人が薄く強く漉き上げた和紙でなければ糸にすることはできません。この難題に応えることができたのは、同じ茨城県内の西ノ内和紙職人・菊池氏が漉く和紙だけだったのです。【引用:に・ほ・ん・も・の】
伝統の継承「西ノ内和紙」の抄紙技術
先人の技術で和紙文化を暮らしの中へ
「今、西ノ内紙布は、糸も布も私が作っています」と、菊池氏は語ります。1枚の和紙を端だけ残して2〜3ミリ幅に切り、紐状にのばして糸車で細く縒り、ようやく手機で織り上げる。そもそも糸の材料となる紙漉きから手作業という、並々ならぬ手間がかかります。
近年は、脱サラした息子の大輔氏が紙漉きを手伝うことで作業が楽になったといいます。1枚の重さが約11グラムの和紙を、均一な重さと厚さに仕上げる技も、しっかりと受け継がれています。【出典:Kizuki.Japan】
「西ノ内紙布」とは?五介和紙が誇る特殊な技術
「白石紙布」を伝承する人がいなくなったことから、紙布作家の桜井貞子氏が「西ノ内紙」での製作を依頼。20年の歳月をかけて完成させたのが、この「西ノ内紙布(にしのうちしふ)」です。
(左)西ノ内紙を縒って作られた糸・(右)西ノ内紙布の甚平
この紙布を作るには、特殊な和紙が不可欠です。桜井氏が「いい紙でないと、絶対に途中でダメになる」というように、楮100%で、一流の職人が薄く強く漉き上げた和紙でなければ糸にすることはできません。この難題に応えることができたのは、同じ茨城県内の西ノ内和紙職人・菊池氏が漉く和紙だけだったのです。【引用:に・ほ・ん・も・の】
伝統の継承「西ノ内和紙」の抄紙技術
「今、西ノ内紙布は、糸も布も私が作っています」と、菊池氏は語ります。1枚の和紙を端だけ残して2〜3ミリ幅に切り、紐状にのばして糸車で細く縒り、ようやく手機で織り上げる。そもそも糸の材料となる紙漉きから手作業という、並々ならぬ手間がかかります。
近年は、脱サラした息子の大輔氏が紙漉きを手伝うことで作業が楽になったといいます。1枚の重さが約11グラムの和紙を、均一な重さと厚さに仕上げる技も、しっかりと受け継がれています。【出典:Kizuki.Japan】

【出典:Kizuki.Japan】
大輔氏は、伝統文化を次の世代へつなぐことについて、こう語りました。
「伝統的な紙文化がいらないということになってしまうと、自分の代では、何か新しい需要を生み出さなければいけない。でも、紙布のような新たなものを創りながら、日本の紙はこういう文化であったということは残していきたい。それも自分の仕事だと思っています」【出典:Kizuki.Japan】
五介和紙が買える専門店「紙のさと」の魅力

出典:紙のさと
手漉き西ノ内紙の専門店として営業しているのが「紙のさと」です。ここでは、上質な「那須楮」と奥久慈の清らかな水で漉き出される西ノ内紙を購入できます。また、より生活に和紙を取り入れるための室内装飾品や雑貨、小物なども制作・販売しています。

出典:紙のさと

出典:紙のさと

出典:紙のさと
五介和紙で「漉き絵体験」を楽しもう!

出典:紙のさと
「紙のさと」では、漉き絵体験ができます。これは、和紙の原料に色付けしたものを、スポイトなどを使って台紙の上にのせて絵を描くアートです。小さなお子様から大人まで、ご自身の手で西ノ内紙の優しい風合いを感じながら、オリジナルのアート作品を作ってみませんか?
- 料金: 1,300円(税込) ※要予約
- 所要時間: 約2時間
- 場所: 〒319-3107 茨城県常陸大宮市舟生90
- TEL/0295-57-2252
- 公式サイト:紙のさと
「紙のさと」周辺のおすすめ観光スポット

竜神吊大橋
常陸太田市の人気観光スポット「竜神大吊橋」は、歩行者専用の橋として日本最大級の長さ(全長375メートル)を誇ります。高さは100メートル以上もあり、バンジージャンプも有名です。橋の中央にある透明なガラスからは、スリル満点の景色を楽しめます。
所在地: 〒313-0351 茨城県常陸太田市天下野町2133−6
link/竜神大吊橋サイト
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