手漉き和紙の名称:白石(しろいし)和紙
当該地:宮城県白石市
おもな製品:紙衣(かみこ)、紙布織(しふおり)
主な原料:白石地方に古くからトラフコウゾと呼ばれているカジノキの雌(メス)株があり、根分けして育苗、畑地に栽培しています。
主原料のトラフコウゾで漉いた紙は、柔らかく強靭なので、紙衣(かみこ)、紙布織(しふおり)に加工するのに最適です。
白石和紙の現況
生産の 70%が注文、30%は自家加工に使用しています。
江戸時代には、温麺(うーめん)、葛粉、生糸、和紙、紙布、紙衣、紅花などの産物があり、特に温麺、和紙、葛粉は「白石三白」と言われて、品質の優秀さは全国に知られていました。
宮城県白石市で作られる「白石和紙(しろいしわし)」は、 江戸時代から白石の特産品で、明治時代まで盛んに作られた。
白石和紙が全国的に有名な製品
白石和紙は、和紙そのものの良さで有名でしたが、その和紙を使った衣類、つまり紙衣(かみごろも)や紙子(かみこ)と呼ばれる加工品や、和紙を糸にして織り上げる紙布織りといった、独特の紙文化を発展させました。
白石和紙による製品づくり
市内に紙衣拓紙の加工専業者、吉見紙子工房、佐藤紙子工房の2軒が、袋物・小物などに加工しています。
丈夫でふくよかな白石和紙は、版木にのせて模様を打ち出し、柿しぶ、くるみなどの天然染料で染色され、札入れ、名刺入れ、ハンドバックなどに加工されています。
白石市周辺の観光スポット
伊達六十二万石のもう一つのお城「白石城」
木造建築による完全復元天守として、平成七年三月に白石城が復元されました。白石城天守は三階で、高さは石垣天端から16.7m、戦後の木造復元天守では高さ、広さとも日本最大級を誇る城郭建築です
場所:宮城県白石市益岡町1 入館:4月~10月は9:00~17:00 11月~翌3月:~16:00 入館料:400円/一般
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