みょうがの葉っぱで包む、まんじゅう・お餅・だんご全国分布

みょうがの葉 茗荷葉っぱで包むおやつ
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茗荷(みょうが)の葉で包む、饅頭(まんじゅう)、お餅、団子(だんご)呼び名とその地域

茗荷の葉っぱで包む郷土のおやつには

みょうがの葉っぱ」で包む、饅頭(まんじゅう)お餅団子(だんご)は関東、中部、関西、中四国、九州各地の一部地域で名称・呼び名は違えども、同様の茗荷の葉っぱ包んだもののおやつが今でも伝え続けられている。

各地方での始まりはいつの時代ごろなのか調べていませんが、各地方で自家栽培し収穫した小麦や米など穀物類を粉にして、春から夏前の田畑の農繁期を終えた、農休みとか農閑期と呼ばれるころに、茗荷(みょうが)の葉っぱで包み蒸しあげた「お餅、だんご、まんじゅう」など、お供え物と農作業を助け合う親戚縁者に配ったものが連綿と受け継がれてきたようだ。

それぞれの地方の地域ごとに代々伝え続けられた食べ物のようです。

郷土のおやつ 名称とあんの中味に特色

地域ごとに名称(呼び名)あるいは、中の味つまり、具材も小豆餡(あん)のほか、そらまめえんどう豆大豆などさまざまな豆を餡にしている地域もある。

包む皮や生地の材料、味などとともに、中味の具材である餡の種類は地域特性や各家庭の事情により生まれ、その味を伝承してきたものと思われる。(下部の一覧表を参照)

近年では町おこしとか村おこしなどと銘打って茗荷の葉っぱで包む郷土のおやつ作りなども頻繁に行われているようです。

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饅頭(まんじゅう)の発祥・由来

「まんじゅう」の由来には諸説あるようですが、一説には、中国から禅僧とともに渡来した、林浄因とともに入ってきたと伝えられている。

奈良市に在る、漢国神社(かんごうじんじゃ)の境内には、室町時代のはじめ中国から渡来し、日本に初めて饅頭を伝えた林浄因(りんじょういん)を祀る林神社がある

この林神社には、祝い事に利用する「紅白上用まんじゅう」ですが、この風習も昨今都会では薄れてきたのでしょうが、地方へ行けばまだまだこの風習も残されているように思われます。
この紅白上用まんじゅうについて、事の起こりに由来する、紅白上用饅頭を埋めたと伝えられる饅頭塚が残っているようです。
参照:奈良観光協会サイト

林淨因のお饅頭は、南北朝時代の第97代天皇、後村上天皇(ごむらかみてんのう/在位1339~1368)に献上されるまでになり、天皇はお饅頭を大変喜び淨因を特別扱いし、宮女を賜りました。結婚に際し、淨因は紅白饅頭を諸方に贈り、子孫繁栄を願って大きな石の下に埋めました。これが「饅頭塚」として、林淨因が祀られている林神社に残されています。今日、嫁入りや祝い事に紅白饅頭を配る習慣は、ここより出ているものです。参照:塩瀬総本家

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みょうがの葉で包む、饅頭・だんご類、呼び名・餡の種類・食域

 

包む葉っぱの種類:茗荷(みょうが)

No 呼び名(俗称) 中身・具・あん 郷土・食域・発祥地 主な粉類
1 みょうが饅頭 小豆あん 熊本県の宇城、八代 ・白玉粉

・薄力粉

2 みょうが焼きびん 小豆あん 茨城県坂東市 小麦粉
3 みょうが団子 小豆あん 新潟県妙高市周辺 ・上新粉

・もち粉

・白玉粉

4 みょうがぼち そらまめあん 岐阜県西濃地区 ・白玉粉

・薄力粉

・米粉

5 半夏だんご 小豆あん 高知県大豊町 中力粉
6 半夏まんじゅう 小豆あん(作り方) 岐阜県中濃地域 ・強力粉

+薄力粉

・中力粉