茗荷の葉っぱで包む「半夏まんじゅう」は美濃の郷土食おやつ茗荷まんじゅう・写真は蒸す前の支度ができた半夏まんじゅうです。
昔のわが家は長良川の支流である板取川エリアの牧谷地区と呼ばれていた。
その当時の作り方を極力再現しようと昔の味やカタチを思い出しつつ作ってみました。
茗荷の葉っぱで包む「半夏まんじゅう」なつかしい、ばあちゃんの味を再現
半夏まんじゅうの作り方
半夏まんじゅうの材料
30個分 粉は合わせて500g 1個当たり目安15gから17g程度を目安にしています。
- みょうがの葉・・・60枚
- 強力粉・・・・・・約400g
- ホットケーキの粉・100g
- 小豆(あずき)・・250g
- 塩・・・・・・・・少々
- お湯・60~70℃・200cc
小豆あんの作り方はこちらへ
先ずは半夏まんじゅうの皮を用意
半夏まんじゅうの材料の粉をこねる
粉をこねる器と粉を用意します。
粉をこねるには、てこね鉢があると便利です。そば打ち用のこね鉢をお持ちならこれが最高ですね。
また、今後そば打ちとか麺打ちなどをしたい方などはこの機会に取りそろえるのも何かと便利ですし、何といっても楽しみが倍増します。
こね鉢の無い家庭でも代用品はあります。金属製のボールとかプラスチック製ボールや大皿などでも代用できます。
粉については手っ取り早く手に入るもので作ってみようと、今回はこの強力粉を使いました。
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- 強力粉を約50g残して350g手こね鉢へ広げる
- 次にホットケーキミックス100g全量を手こね鉢へ広げる
- 塩一つまみ入れ、粉をよくかき混ぜ、なじませる
※注意:塩加減はお好みですが、うす味をおすすめします。
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粉を混ぜるとき菜箸を使ってかき混ぜると手にくっつかなくて効率よく混ぜられる。両手の指で裁くように混ぜてもいいです。
粉をふるう道具があれば簡単!ステンレス製で縁に粉が残らない設計
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- 次に、混ぜた粉を中央に寄せて、中央にくぼみを作る。ドーナッツ状にします。
用意した60℃位のお湯を150ccをくぼみに注ぎ入れ、ドーナツ状の外側から順次中央へと寄せながらお湯を混ぜつつこねていきます。 - こね具合が進むとまだ粉っぽい感じだと思います。少しずつお湯をつぎ足しながら、こねていきます。手にくっつくほどなら柔らかすぎます。その時には残りの50gを鉢に入れ、耳たぶより少し軟らかめになれば「こね完了」です。
こね鉢があると便利です。おすすめはステンレス製の「こね鉢」40cmくらいが使い勝手が良いようです。そば打ちもやりたいかたは木製漆る塗りの高級品から最近では合成樹脂で作られたこね鉢も多く出回っています。
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※熱いお湯が苦手の方はもう少しぬるめのお湯でも構いません。
- これで半夏まんじゅうの皮の元ができました
半夏まんじゅう仕上の工程
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- 皮の生地を左手に持ち、親指と人差し指の間から大き目のみたらし団子大を握りだして手でちぎり取る
- ちぎり取った団子大のものを左手のひらに置き、右手の平で押しつぶし後、指で均等に薄くのばしてゆく。餃子の皮のように丸く広げます。
- 先づ用意しておいた「小豆あんの団子」を餃子の皮のように薄く丸く広げた真ん中にいれ包み込む
- 次に、みょうがの葉で十字に包む。葉の表で包むと冷めたときはがしやすい
- 包み終えたら、蒸し器で蒸します。蒸し時間はおよそ8分から10分で仕上がります
蒸し器が無くても、鍋と大き目の皿があれば蒸し器になります。鍋の底に小鉢などに水を入れ沈めて、その上に皿をおく。皿の上にみょうがの葉で包み終えた「半夏まんじゅう」を並べ置く。皿の上にお湯がたまらないように皿を伏せて並べるとベスト。もちろん鍋のふたをしてください。
これで完成です。いかがでしょうか?固めのおうどんが「もっちりしていて好き!!」という、あなたに絶対おすすめです。
「みょうがの葉」を使って包む、饅頭・お餅・だんご類の呼び名と食域
◆包む葉っぱの種類:茗荷(みょうが)
No | 呼び名(俗称) | 中身・具・あん | 郷土・食域・発祥地 | 主な粉類 |
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1 | みょうが饅頭 | 小豆あん | 熊本県の宇城、八代 | ・白玉粉
・薄力粉 |
2 | みょうが焼きびん | 小豆あん | 茨城県坂東市 | 小麦粉 |
3 | みょうが団子 | 小豆あん | 新潟県妙高市周辺 | ・上新粉
・もち粉 ・白玉粉 |
4 | みょうがぼち | そらまめあん | 岐阜県西濃地区 | ・白玉粉
・薄力粉 ・米粉 |
5 | 半夏だんご | 小豆あん | 高知県大豊町 | 中力粉 |
6 | 半夏まんじゅう | 小豆あん(作り方) | 岐阜県中濃地域 | ・強力粉
+薄力粉 ・中力粉 |